Category Archives: B級名馬列伝

B級名馬列伝(6) ムーンリットガール

※文中の年齢は現在の表記方法、レース名は当時のままで表記しています。

■孤高のアラ系戦士-ムーンリットガール

1995年の廃止から21年が経ちますので、すでに競馬ファンの間でも知らない方が徐々に増えているかもしれません。
JRAでは、現在のサラブレッド(サラ系)競走とは別に、かつてアングロアラブ(アラ系)による競走も行われていました。競馬新聞だと、馬名の前にアングロアラブの略「アア」という文字が載っていました。そのアングロアラブJRA最後の戦士であり、最後のJRA賞最優秀アラブ賞(1995年)を受賞したのが、ムーンリットガールです。

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B級名馬列伝(5) ピカレスクコート

■もう1頭の日本代表馬-ピカレスクコート

先週26日に行われたドバイワールドカップデーでは、リアルスティールがG1・ドバイターフを、ラニがG2・UAEダービーをそれぞれ快勝したのをはじめ、日本代表馬が活躍してくれました。競馬ファンのひとりとして、本当に素晴らしいことと心から拍手を送ります。

日本競馬史上初の海外重賞勝利は1959年のハクチカラ(ワシントンバースデーハンデキャップ)ですが、その後は海外一流国との全てにおける絶望的なレベル差に苦難の連続で、次に優勝したのが1994年のフジヤマケンザン(香港国際カップ)までかかることとなります。その間、シンボリ牧場と社台ファームを中心に数多くの遠征と敗戦を繰り返し、またジャパンカップを創設し海外から一流馬と一流騎手を招き、トップレベルとはこういうものだと日本競馬関係者に見せつけることで、日本競馬界に『世界に追いつけ、追い越せ』という機運を高めてきました。
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B級名馬列伝(4) レディブロンド

■かつてない瞬間最大風速-レディブロンド

2003年6月21日。いつものように競馬ブックを片手に馬券検討をしていたところ、えっ!?と驚く馬が目に飛び込んできました。馬柱に、どう逆立ちしても常識的にありえない馬が出ていたからです。

その馬名は「レディブロンド」。5歳牝馬。3年前まで使われていた旧表記で言うとすでに6歳。なのに出走経歴全く無し。出ているのは平場の500万下戦ではなく、なんと1000万下特別の函館メインレース「TVh杯」。今でこそ高齢牝馬でも十分活躍する馬も少なくないですが、当時5歳牝馬と言えばすでにキャリアとしては終盤に差し掛かっている年齢。ましてや未出走馬がいきなり1000万下の特別戦に出走となれば、そりゃ目を疑うしかありません。

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B級名馬列伝(3)メイショウカイドウ

■もう1頭の三冠馬-メイショウカイドウ

武豊騎手が騎乗し、2005年に強烈な末脚を武器に三冠を達成した馬といえば誰でしょう?

ほとんどの競馬ファンはディープインパクトを挙げるかと思いますが、実はこの年にはもう1頭の「三冠馬」、それも史上初の快挙で達成した馬がいます。

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B級名馬列伝(2)オープンガーデン

■父の影を追いかけて-オープンガーデン

競馬が単なるギャンブルの域を超えて懐の深い文化的魅力を有するひとつとして、血統のロマンがあります。頂点を極めた馬の産駒が再び同じ頂を目指したり、父や母が叶えられなかった頂点を産駒が叶えたり、自分が好きだったり縁があった馬の産駒が再びターフに帰ってきたり…。

オープンガーデンは2004年産まれの牡馬で、障害戦で名を馳せた父ゴーカイの代表産駒です。当たり前のように書いていますが、これがどれだけ凄いことか、競馬をある程度見てきた人ならわかるはずです。

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